ミハエル

SNSのおかげで、一期一会な出会いの後もゆるい繋がりが保てたり…連絡がいつでもとれたり
使いながら便利になったな~と思ったときにふと思い出した


学生の頃、福岡から長崎へ向かう特急かもめの車中で、一眼レフのレンズキャップが落ちていた
一緒にいた子がレンズキャップを拾い、持ち主らしき人に渡した
渡した相手は力士のような巨漢の男性だったが、髪は茶色目は青緑色の異国の方だった

ありがとう

と日本語でいい

にほんごのべんきょしています
いまからながさきにいきます
あなたがたはどこですか

と日本語で話しかけてきた

外国人だ~!とテンション上がっており
知る限りの英語を使い、身振り手振りで返事をした

長崎につくまでの間、昨日は京都にいって
福岡に泊まり、今日は長崎に行き、夜にはまた福岡に戻る
明日の予定はまだ決めていない等の話をした

私たちの会話は端から見るとおかしかったはずだ
外国人の片言の日本語での質問に
日本人が片言の英語で答えていたのだから

彼の名前はMichael
マイケル、ミッシェルとも読めるがドイツ語ではミハエルと読むのだと教えてくれた
彼はドイツ人だった
私たちより年上で、日本なら既に大学を卒業しているような年齢だった
しかし学生という
留年したわけでなく熱心に勉強をしているようだった
ドイツの教育制度を紙に書いて説明してくれたのだけど、結構複雑でよくわからなかったが大学に無料でいけるらしかった

ミハエルはドイツ語、英語、フランス語
を話せて、今は日本語を勉強しているとのことだった

すっかり意気投合し
めがね橋、思案橋、丸山を観光案内して彼の一眼レフで私達を撮ってもらったり
取り急ぎ購入した使い捨てカメラで記念撮影したりした

今ならスマホで撮ってSNSですぐに送信ですが
当時は一緒に写真を撮ってしまったら…
住所を聞いて現像して送ります
なんてことになっていたのです
住所や電話番号を交換して

再び長崎駅まで送っていったら

あしたのよていきめました
またながさきにきます

そう言って福岡の宿泊先に帰っていった

なんでも特急乗り放題のチケットを持っていたらしい…

そして、また翌日の早朝にミハエルは長崎にやってきた
一期一会でなく一期二会? 笑

なんかドイツ人すごい
さすが、ヨーロッパ大陸
鉄道大国からきた人は違うな

そんなことを感じたのを
久しぶりに思い出してしまった